■4月上旬 雪解け後、苗を育てるためにビニールハウスをかけます。 その後、十分に土が乾い
たら土を起こして肥料をまきます。
■4月中旬 種まき作業をします。 苗を育てるのに成苗ポットという穴がいっぱい開いている箱に
種を機械で入れます。 便利な機械で入口から箱を入れると、自動で播種をして土が被さって出
てきます。 出来上がった箱をビニールハウスにきれいに隙間なく並べていきます。
■5月上旬 苗を育てている間、今度は肥料をまき、田んぼの土を起こします。 その後水を張り
代かきという作業をします。土を平らにならし、苗を同じ深さに植えれるようにするためです。 長年
の技術が必要な作業です。
■5月中旬 ビニールハウス内で約1か月程成長させ田植えをします。ここまでくるまでに、農家
の人は毎日温度管理や水管理の為、ビニールハウスにつきっきりなのです。 日中温度が上が
れば、ハウスを換気させ、寒くなれば閉じて、適度に水を与え、苗を育てるだけでも相当の苦労で
すね。
きれいに平らにした水田に田植え機で植えていきます。
■6月下旬 幼穂形成期といって、稲の穂が茎の中で作られる時期です。穂の赤ちゃんが誕生し
てから、出穂するまでが大事な時期なのです。 この時期に気温が15℃前後になると、穂の中に
実が入らなかったりします。
対策として水田の水を深水にして温度を保ち幼穂を守ります。
■8月上旬 出穂期を迎えます。稲が完全に出穂し白い花が咲きます。
稲は自家受粉といって一つのモミに雄しべと雌しべがあります。 受粉は開花すると2~3時間で
完了して、受粉が終わると30分程で花が閉じてしまいます。
■9月中旬~下旬 収穫の秋です。 半年近くかかり一生懸命育てた稲をコンバインで刈り取りま
す。 収穫量は300坪の広さで、お米が500kgほど収穫できるのです。